フュージョン

高校に入ってすぐ、ロックにハマった。

友人がカラオケで歌っていたthe pillowsがとてもかっこよかったのだ。

ツインギターから出てくるヘンテコなリフと、山中さわおの書く少しひねくれた歌詞は高校生の自分の心を掴むには十分すぎた。


the pillows / Funny Bunny - YouTube

 

とにかく色々なバンドを聞いた。

音楽の世界はとても広大で、泳ぐのは大変楽しかった。

でもだんだん、物足りなさを感じているのも分かった。耳が肥えてくると、尖ったバンドはほんの一握りで、画一化されたバンドがとても多いんだということに気づき始めた。

 

だから、新しい音楽を聞いてみようと思った。ロックと来たら、次はジャズだ。

インターネットでいろいろ調べて、図書館でハービー・ハンコックの『Maiden Voyage』を借りてきた。


Herbie Hancock - Maiden Voyage - YouTube

何が良いのか全く分からなかった。それどころか、彼らが何をやっているのかも分からなかった。高2の僕はジャンルの壁を跨ぐのに失敗した。

これが何度かあった挫折のうちの一つである。

 

 

高3になって、Whether Reportというバンドに出会った。

彼らの音楽はロックに少し似ていたけれど、もっとミステリアスな雰囲気があった。


Weather Report - Birdland - YouTube

こんなかっこいい音楽があるのかと感動した。バンドが一つの楽器のようだ。

さらに驚くことに、この電気的なバンドの音楽はジャズだとインターネットは言うのだ。こんなポップな音楽がMaiden Voyageと同じ音楽だと思うと不思議でたまらなかった。

 

 

 

フュージョン』という言葉がある。日本語に訳すと『融合』とか、そういう言葉になるだろう。タネ明かしをすると、先のWheter Reportはいわゆるフュージョンバンドと呼ばれる。ロックとジャズの融合だ。

 

基本的に音楽でフュージョンという時、指されるのはWhether Reportのようなロックやファンクとジャズの融合であることが多い。しかし、語源から言えばいくつかの異なるルーツを持った音楽は全てフュージョンと言えるのではないかと思っている。

 

 

先のMaiden Voyageはいわゆる「純ジャズ」*1で、「純ロック」な僕には受け付けないものだった。でも、フュージョンならいくらか聞きやすい。

そう、誰かがジャンルの壁を跨ごうとする時、フュージョンは往々にしてその手助けをしてくれるのだ。

 

例えば、誰もが知っているグレン・ミラーの『In the mood』だって言ってみればダンスミュージック×ジャズのフュージョンだ。


In The Mood - YouTube

聞きやすいでしょ。

 

他にもジャズ×クラブのJamiroquaiのみたいなアシッドジャズとか、ジャズ×クラシックのGershwinみたいなシンフォニックジャズなんてのもある。


Jamiroquai - Space Cowboy - YouTube

 

外では秋の虫が鳴き始めています。秋の夜長に音楽の冒険はいかがでしょうか。

フュージョンミュージックはきっといい手助けになるはずです。

 

2014/09/04

*1:ちなみに、先ほどから「純ジャズ」の代名詞として使っているMaiden Voyageの作者ハービー・ハンコックフュージョンジャズのパイオニアだったりします。多才な人なんですね。