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東京

ピースの又吉直樹が書いた『東京百景』というエッセイを読んだ。タイトルは太宰の東京八景とかけているのだそうだ。つくづく太宰が好きな人だなあ。東京のいろいろな場所にちなんだエッセイが100収録されている。

 

又吉の書いたエッセイはもう一冊あって、第2図書係補佐というのだけれど、こちらも以前に読んで一気読みした。

もともとエッセイが好きだ。小説より手軽に読めるし、長くても5,6ページで一区切りされるので手軽に読める。僕の机にはすぐ手にとれるように本棚と別に何冊か本が置いてあるが、ほぼ全てエッセイだ。村上春樹を筆頭に、穂村弘和田誠とか。そんな中でも又吉のエッセイは全く遜色ないのだから凄い。

文体が完成されていると思った。さすが言葉を商売にしているだけあって、滑らかに言葉が入ってくる。そして笑いのセンスがすごくいいから、ケラケラ笑いながら読める。とてもオススメです。

 

先週の金曜日の読書会のテーマが吉田修一パーク・ライフだったりして、先週は東京について考えることが多かった。僕は埼玉に住んでいるから、小学生の頃など東京に行くといえば池袋みたいな、東京からは程遠い生活をしてきた。

そんな小学校時代の反発もあってか、中学進学で東京に出てからの僕は色々なところを巡った。いっぱいメトロに乗ってね。

 

東京に出てきてから7年だか8年だかになるけど、歩いていて一番「東京っていいなあ」としみじみ感じるのはどこかなあ、と東京百景を読みながら考えていた。ここがずば抜けていい!という街は思いつかなかったけど、御茶ノ水駅を降りて神保町を目指しているあの瞬間かもしれない。

丸ノ内線を降りて、橋を渡ると楽器屋街。山の上ホテル明治大学を横目に突き進めばもうすぐに古書店街神保町だ。古本屋もあれば美味いカレー屋もあって、イイカンジの喫茶店もあるし映画館もある。最近だとボードゲームを仕入れるのも神保町の書泉グランデだ。

 

こんな街へ電車で向かうのがなんだか味気ないので、向かうときはわざと御茶ノ水から歩いていくことが多い。楽器屋のがちゃがちゃした音楽を聞きながらテンションを上げていくのだ。涼しい日は東大から歩いて行くことだってできる。

 

誰か、一緒に行きましょう。

 

2014/6/15