留学

幼馴染がイギリスの大学に入学することになった。6月10日に出発すると聞かされたのは先月の事である。数年前からそんな話は聞いていたのだけど、いよいよ現実となって僕の前に現れた。

幼馴染というと個人的には2,3歳くらいの頃の友達で、親同士が仲良くて本人はそうでもない…みたいなのを連想してしまうのだけど(僕だけですか?)、件の彼は小学校1年生の時に知り合った自分自身の友達だ。自宅から彼の家へドアツードアで3分。今僕が20歳だから、14年の付き合いになる。

 

中高一貫校へ通っていたのでその時の友人とも6年過ごしたことになるのだけど、やっぱり地元の友人とは接するスタンスが違うなあと感じる。これは皆さんも分かると思う。もちろんどちらかといる方が楽しいという話をしたいのではない。

この差はなんなんだろうと考えたときに、やはり理性が備わっていない時期を共に過ごした事が大きいのかな、などと思った。「気の置けない」とは言い得て妙なりといったところか。適当に接していた時代の記憶があるから、今も気楽に接することができるのだろう。

 

で、別れの話だ。

今日、彼の送別会があった。いつも通りだらだらと遊んで、焼肉を食べて、カラオケに行っただけなんだけど。

非常に幸運なことに、僕は今まで近しい人との別れをあまり経験したことがない。両祖父母は共に健在であるし、自治体を越えた引っ越しもしたことがない。しいて言えば東京の私立中学に通い始めたことでみんなと離れてしまい悲しいこともあったが、地元の友人とはいつでも会うことができた。

 

だから、果たして今日自分はどんな気持ちになるんだろうとワクワクしていた。結果としては、やはり、初めて感じる気持ちだった。もっとも近い状況だと思ったのは10年乗った車をスクラップに出したときの感じ。共通項は思い出だろうか。

 

僕だって大学を出ると同時に地元を離れる事になるだろう。彼が帰ってくる頃には僕はもういない、なんて状況も十分にあり得る。

 

いろいろな事が思い出されて、すこし感情が高ぶってきた。状況はいつだって目まぐるしい。いつか入間で見たブルーインパルスのようだ。そして感情はエンジン音のように、いつも後からついてくるんだ。

 

2014/6/7