ねむり

数か月*1に一回、猛烈に村上春樹を読みだすことがある。

大抵はしばらくの間読書をしていなかった時だ。久々に本でも読むか、でも久しぶりだから重いのはちょっとな…という時、彼の文章はいいリハビリ(?)になる。僕はこれを起爆剤なんて読んだりしている。

 

特に読書をしていなかった訳ではないのだけど、今週村上春樹を二冊読んだ。「パン屋を襲う」と「ねむり」である。

どちらも昔に短編として発表されていたものを改訂し、ドイツ人画家の絵をつけて絵本仕立てにしたものだ。メンシックさんの絵はミステリアスで、これらの短編にとてもマッチしているように思えた。

 

「ねむり」を読んでいて、人間はあまりに眠りに囚われすぎているため、死を眠りの延長としてイメージする事しかできないという話を思い出した。どこで読んだかは忘れた。

 

そう考えると、主人公が2週間以上眠っていないのにも関わらず5歳ほど若返って見えるというのは、死から遠ざかっていると考えることができるかもしれない。またラストで車を揺さぶられるシーンは、眠りから目覚めさせられる時とイメージが被る。

 

 主人公が1年間寝ていない「マシニスト」なんて映画もありましたね。どんなオチだったかは全く覚えてないけど、あれはもっと眠らないことで生じる幻覚とか、もっと現実的なお話だった気がする。

 

五億年ボタンとかにも通ずるところがありそうだけど、着地点が見つかりません。

 

2014/5/24

*1:この言葉がしばらく出てこなくて焦った。「couple of months....couple of months.....」とか言ってた